子供はよく怪我をします。ですが、
痛がったら、すぐ病院に行くの?
何科に行くのか、分からない
と、対処に迷う保護者の方が多いようです。
基本は、子供が痛がっているようなら、自己判断で解決せず、病院で検査・医師の診断を受ける事がベストだと思います。ですが、保護者の方も、『一般的な知識』は知っておいてください。
【子供の痛みは、予習しておく】
一般的な知識があれば、病院の先生の説明も分かりやすいです。
また、少しでも知っている状態で、先生の話を聞くと、とても理解ができて、何より安心できます。
ここでは、子供の痛みについて、接骨院でよく対応しているものを簡単にご説明します。
『子供の痛みの予習』として、是非一度読んでみて下さい。
足首の捻挫【足をひねった】
うちの子、足首を捻挫したみたい
骨は折れてないし、シップ貼っておけば?
捻挫くらいで、病院に行かないよ
捻挫は、靭帯の損傷ですよ?
足首の捻挫(ねんざ)、(足関節捻挫)は、
①足首を内側にひねった
②足首を外側にひねった
の2種類に分けられます。(医学的な分類、合併症などは、さらに細かくあります。)
足首の構造上、①足首を内側にひねった、捻挫が9割程度と言われ、捻挫によって、外側の靭帯が損傷する事もよくあります。痛みや腫れが出る事が多いですが、比較的、症状が無い場合もあります。
ですが、
捻挫だし、放っておいても治るよ
と簡単に、解決させないで下さい。
捻挫を放置して、足首の動きが悪くなる人が、大勢いらっしゃいます。
足首の捻挫の詳細は、下記ページで詳しくお伝えしています。
肘内障【子供が手を動かさない】
肘内障とは
肘内障とは、肘関節のうち前腕の橈骨(とうこつ)という骨が、靭帯から外れかけること(亜脱臼:あだっきゅう)によって起こるケガです。
俗にいう『肘が抜ける』という状態です。
いきなり子供が手を動かさなくなった
痛がって、手や肘を触らせてくれない
それ、肘内障かもしれませんよ
上記のような症状が出て、周りの大人が気づく事も多いです。
幼稚園・保育園などの自宅以外で、起こることもあります。
子供のケガの中でも、発生頻度も高いケガなので、一度は確認しておきましょう。
下記で詳しく解説しています。
成長痛【子供が急に痛がる】
成長痛は、幼児から思春期の成長期に起こるというのは、広く知られています。
その時期の、『子どもの足に出る痛みの総称』を、成長痛 と言います。
成長痛は病名ではなく、特に骨や関節の、治療すべき病気を認めない場合の症状の呼び方です。
うちの子、夜に急に足を痛がってるわ
でも、今朝は痛みなさそう、、、
成長痛の可能性もありますね
成長痛については、下のページで詳しく解説しています
成長期スポーツ障害
成長痛と成長期スポーツ障害は違う
成長痛のような症状ですね
成長痛なら様子みるしかないね
子どもの足が痛くて病院に行って、こんなやりとりをした事はありませんか?
成長痛≒成長期スポーツ障害 という意味で、話されている先生もいるようですが、厳密には違います。
成長期のスポーツ障害は、成長痛とは明らかに違う、原因・臨床初見があり、対処法・治療法もあります。
スポーツしてる成長期の子の痛みです
成長期のスポーツの痛み?
成長期スポーツ障害は治療できますよ
成長期は、
①骨がまず成長し、
②続いて筋肉が徐々に成長し身体が作られていきます。
また、成長期には、男女差もあります。
男子:高校1~2年生
女子:中学3年生
※成長時期は、個人差があります。
までが成長期と呼ばれています。この時期は、骨の両端の一部が軟骨になっており(骨端線)、その骨端線から骨が伸びてきます。(成長線とも呼ばれます)
軟骨がある成長期は、骨が不十分で、障害が出やすい
ゆえに、成長期のスポーツ障害は、骨端線(こったんせん)などの障害(骨端症:こったんしょう)と呼ばれるものが多いのです。下記で、代表的な病気の原因、治療法などの対処について簡単にご説明します。
足の痛み
シンスプリント
【シンスプリントとは】
シンスプリントは、脛骨過労性骨膜炎と呼ばれるケガです。
ランニングやジャンプ動作のオーバーユーズ(繰り返しの負担)が原因で、足のスネの内側にある脛骨(けいこつ)という骨に、痛みが出ている疾患です。
うちの子、動くとスネの内側が痛いみたい
シンスプリントの疑いはありますね
激しいスポーツをしている人によく起こります。
一般的には、ストップ&ダッシュ動作を繰り返すスポーツ選手(サッカー、バスケットボール、テニスなど)に多いと言われています。他にも、陸上選手やダンスをしている子にも見られます。
シンスプリントの原因や対処法については、下記ページでご覧になれます。
膝の痛み
オスグット病
【オスグット病とは】
オスグッド病は、成長期の子供の膝で、多く発症する、成長期スポーツ障害です。
膝のお皿の下の部分、(脛骨粗面:けいこつそめん)が、突出してきて、痛み・腫れが生じます。
膝の成長期スポーツ障害の中で、一番多く発症するとも言われ、10~15歳くらいの、『積極的に運動をしている子』がよく発症します。
また、3割くらいの確率で、両膝に発症するとも言われています。
うちの子の、膝の下の骨が飛び出てきた!
それに、膝が痛いって言っている
オスグッド病か判断が必要です
オスグット病の原因や対処法については、下記ページでご覧になれます。
ジャンパー膝
【ジャンパー膝とは】
ジャンパー膝は、膝蓋腱炎 (しつがいけんえん) とも呼ばれます。
文字通り、ジャンプや、ストップ&ダッシュを、繰り返す競技で発生する事があり、膝蓋腱の使いすぎ(オーバーユース)で発症します。競技レベルが急激に上がる、中学~高校生の男の子の発症が多いというデータもあります。
とりあえず様子見。はダメ?
一回は、整形外科・接骨院で確認して下さい。
ジャンパー膝の原因や対処法については、下記ページでご覧になれます。
踵の痛み
シーバー病
踵骨(しょうこつ)骨端症。
別名、シーバー病、セーバー病は、踵骨(かかとの骨)の骨端線部に、過剰な刺激が加わり発症します。
10歳前後の男の子に多いと言われています。
アキレス腱の引っ張る力(牽引力)と、地面の突き上げる力が、骨端線部に加わり発症するとされています。
かかとの痛みも治療できるの?
できますよ。ただ、まずは原因を特定して。それからの治療です。
シーバー病の原因や対処法については、下記ページでご覧になれます。
どこに行けば良いか分からない痛み
ここまで、お読み頂いてありがとうございました!
『読んでみて下さい』と言っておいて、、、なのですが、
と、ご理解下さい。あくまでも、予備知識です。
子供の痛みは、成長痛・成長期スポーツ障害、だけではありません。
もちろん、上記以外にも、障害はたくさんあります。
※随時、記事は更新していきます
もうどこ行けば良いか分からない
分からない場合は、ご相談下さい
悩むより専門家に聞く
これが一番早いと思います。
当院では、症状が進行する前の、早めの受診を推奨しております。
お子さんの痛みでお悩みの方は、一度ご相談下さい。
LINEにて24時間無料でご相談を承っています。
同じ子供を持つ親として、皆様の不安を少しでも解消できるよう、サポートさせて頂きます。