オスグット病とは
スポーツしてると膝が痛い
膝の下の骨が腫れてきた
オスグッド病で来院される方がよく言われる言葉です。
これは成長痛だね
成長痛ではありません。成長期スポーツ障害です
子供の膝の痛み=成長痛と言われる方がとても多いです。ですが、オスグッド病のような成長期スポーツ障害と、成長痛は違います。
成長痛を知りたい方はこちらの記事をどうぞ
オスグッド病は、成長期のお子さんの膝に、多く発症する成長期スポーツ障害です。
外傷がなく(特にぶつけたりしてない状態)で、膝が痛くなる=成長痛と思う保護者の方はとても多いです。
ですが、オスグット病は治療が必要なスポーツ障害です。放置すると徐々に悪化する事もあります。
オスグッド病は早期治療が大切。
と覚えておいて下さい。
オスグット病の原因
オスグッド病の原因は、成長しきってない骨が筋肉で引っ張られることで起こります。
医学的には、脛骨粗面という骨の部分(膝のお皿の筋肉がついてる部分)を、太ももの筋肉(大腿四頭筋)が引っ張る(牽引力)事が原因で発症します。
え!? 意味わかんない
簡単に言うと、太ももの筋肉の使いすぎ、ケア不足で起こる、膝の前の痛みです
成長期は、骨の成長スピードに対して、筋肉や靭帯の成長・柔軟性が追い付かない場合もあります。その状態で、運動をたくさん行い、十分な休息・ケアが出来ていないと、発症リスクが上がります。
要は、膝と太もも筋肉の使いすぎって事ね
それに近いイメージですね
骨が成長途中で影響を受けやすい
という事です。
ですからこの時期の、ストレッチなどの体のケアはとても大切なんです。
骨の成長に合わせ、筋肉のストレッチなどのメンテナンスも続けていきましょう。
オスグット病が起こりやすい子供
オスグッド病は、どのスポーツでも起こります。
ですが、特に、ジャンプ・ダッシュ動作が多いスポーツに多いようです。
(バレーボール・バスケットボール・野球・サッカーなど)
- 10~15歳くらいの成長期の子
- スポーツを積極的にしているお子さん
男女どちらに多いの?
オスグッド病は、男の子に多いようです
男の子:12~14歳
女の子:10~13歳
での発症が多いと言われています。男の子のほうが、成長期に入るのが遅い傾向にある為、少し年齢差が生じるようです。
また、オスグッド病の発症には、成長期の成長に伴う、『大腿四頭筋 (太ももの前の筋肉) の硬さ』、が大きく関係していると言われています。ですので、ストレッチなどで柔軟性を保つ事が、とても大切です。
公益社団法人 日本整形外科学会HPより引用
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osgood_schlatter.html
オスグット病の症状・痛い場所
オスグッド病ってどんな症状?
骨が出ている脛骨粗面に症状が出ます
- 膝の皿の下骨が出てくる(脛骨粗面の隆起)
- 脛骨粗面の痛み・熱感
- 運動時の痛み
軽症の状態では、運動すると膝が痛い。休めば痛みは消える。という子が多いです。
診断には、問診や症状、レントゲン検査・超音波検査(エコー検査)・MRI検査などを行い、総合判断し診断します。
また、オスグッド病は、片膝にだけ出る事が多いですが、中には両膝に症状が出る子も居ます。お子さんの症状を両ひざとも注意してみてあげて下さい。
オスグッド病の治療
オスグッド病の治療には、以下のようなものがあります。
- 運動制限(数週間ほど)
- ストレッチ
- 物理療法 (電気治療など)
- 痛み止めの薬
- 患部のアイシング(冷やす)
(画像引用)公益社団法人 日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osgood_schlatter.html
患部の痛みをコントロールする。という意味でアイシングを運動後などに行っていきましょう。
また、日本整形外科学会ホームページでは、オスグッド病について下記のように記載してあります。
成長期の一過性の病気で、成長が終了すると、多くは治癒します。この時期はスポーツを控えることが大切です。上記の症状を強くさせないためには、大腿四頭筋のストレッチングやアイスマッサージなどを行い、痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。
公益社団法人 日本整形外科学会ホームページより引用
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osgood_schlatter.html
これをすれば、治る!というものではなく、『患部の負担を減らし、ケアする』という事が大切です。
当院のオスグッド病の施術
当院独自の施術として、
- 物理療法 (ハイボルテージ治療)
- テーピング療法
- シューズ療法 (シューズ相談)
- インソール療法
を行っております。
痛みが出ている部分に対して、ハイボルテージという特殊な電流を流す事で、痛みをコントロールしていきます。
それと並行して、
オスグッドの部分に負担がかからないような、環境を作る
という目的で、シューズ・テーピング・インソールを使って、ダメージをコントロールしていきます。
痛みを取るだけじゃないんだ!
痛みが出ない体(環境)作りが大切です
上記の治療は、症状や患者さんの要望も踏まえ、適宜選択していきます。
治療方針を強要する事はありませんので、ご安心下さい☆
オスグッド病が、足の過回内と呼ばれる歪みが原因となっている場合もあります。
その歪みを矯正し、患部の負担を減らす為には、矯正用インソール療法の効果が高いとされています。
※スポーツ用のインソールとは、目的が違います。量販店では、矯正用インソールは処方できません。
矯正用インソール療法の詳細はこちらで
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