産後の腰痛でお悩みの方
腰痛は産前・産後だけでなく、普通に生活していても悩みが多い症状のひとつです。ゆえに、妊娠する前から腰痛がある方も多くいらっしゃいます。それだけに、
妊婦は腰が痛くなっても仕方ない
産後は腰が痛くて当たり前
と諦めている方が非常に多くいらっしゃいます。
産後のママさんの腰痛は、身体的・精神的にすごくツライものです。
産後は腰痛が無くても、体を動かす事がツラいのに、腰痛がプラスされてしまうと、そのツラさ・疲れは倍以上に感じてしまいます。腰痛を抱えて育児をする事はかなりしんどく、育児に対して心の余裕もなくなりイライラしてしまいます。
令和になったこの時代でも、
産後に腰が痛いのは仕方ない。
我慢するしかない
世間では多くの方がそう思っているようです。実際、通院中のママさんのお話を聞くと、
『家族(旦那さんやご両親)に相談しても、産後の腰痛は当たり前』と言われた。
なので、ずっと一人で我慢していたとの事でした。
産後のママさん全てが腰の痛みがあるわけではありません。マタニティ期間からきちんとケアをする事で、痛みなく育児をされている方もちゃんと居ます。
当院では産後の腰痛がある女性には、きちんとした産後ケアは必須と考えております。
また、産後の腰痛の研究として
との報告も出ており、単に個人の感覚の問題だけでないこともはっきりとしています。
以上のことからもはっきりと言えるのは『マタニティから産後にかけての腰痛ケアは必須』という事実です。
当院へ初めて来られた産後のママさんから
時間が経っても、腰痛が治らないんです
というお話をよく伺います。
石川県ではまだまだ『産後ケアをしないのが、当たり前』になっていると感じてしまいました。
また、産後の骨盤整体でメンテナンス中のママさんから
腰が痛かったので、可哀そうだけど赤ちゃんの抱っこを減らしてた
と言われていました。
腰が痛くて、赤ちゃんとスキンシップが取れないなんて…。
と、とても印象に残っています。
ですが、このような悩みのママさんがとても多くいらっしゃいます。
当院では
『できるだけ楽に育児を。ママだけが無理しない環境を』
を目標に、腰痛を我慢しているママさんも全力でサポートしております。
産後腰痛の原因
妊娠・出産の影響で、解剖学的な身体の変化・姿勢の変化、運動学的な身体変化が起こり、腰椎・仙腸関節に力学的なストレスがかかる事が腰痛の原因と言われています。この産後腰痛の原因には、いくつかの要素があるとの報告があります。
妊娠すると骨盤輪を支えている靭帯がホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、リラキシン)の影響で緩むことで、恥骨結合・仙腸関節が弛緩しやすい状態になり骨盤輪が不安定になります。妊産褥婦の腰痛・骨盤痛のうち仙腸関節部痛が全体の34.5%を占めたとの報告もあります。
妊娠の影響でお腹が大きくなるにつれて腰椎(腰の骨)の前弯が強くなり反り腰のような状態になります。腰が反った状態が続くと正常のバランス機能を保てずに、痛みや不調を引き起こしやすくなってしまいます。
腰背部にある胸腰筋膜の伸縮性の低下・阻血・炎症が原因となり腰痛を引き起こすケースがあります。また、妊娠による姿勢の変化、出産による身体・姿勢の変化に体が対応できず、産後腰痛を引き起こす可能性もあります。この“姿勢”に対するケアがとても重要になってきます。そこで注目されているのが“インナーユニットに対するアプローチ”です。
産後の腰痛の原因として多くが①~③のいずれか、もしくはいくつかの原因が重なり合って症状を引き起こしているのではないかと考えられています。どのようなパターンにしてもしっかりと状態を分析して施術をする事が大切だと考えています。では、このインナーユニット対するアプローチとは何なのか?まずは、インナーユニットについて簡単にご説明していきます
インナーユニットの機能不全
インナーユニットとは、体幹の周りをコルセットのように取り囲む深層の筋肉の総称です。
腹圧(お腹にかかる圧力)を調整する事で体幹の安定性に大きく関わっています。
インナーユニットを構成する筋肉は
- 腹横筋
- 骨盤底筋群
- 多裂筋
- 横隔膜
などがあります。
全ての筋がひとつのユニットとして働く事で体(体幹)は安定していきます。
インナーユニットが正しく使えていれば、腰や首・背中にかかる負担も少なくなります。
なのでインナーユニットが機能するだけでも、同じように動いていても、痛みや疲れが出にくい“動けるカラダ”になる。という事です。
☆妊娠すると
➔子宮が大きくなり横隔膜や腹横筋が伸張される
☆出産すると
➔骨盤底筋群が児頭の通過で伸長される。
帝王切開では、切開により腹横筋の機能が低下
この妊娠・出産の過程の中でインナーユニットの機能不全が生じ、結果として姿勢の乱れ・体幹筋力のパフォーマンス低下・生活体力の低下等が引き起こされると考えられています (この他にもインナーユニット機能低下の原因はたくさんあります)
当院では
③筋・筋膜性(姿勢)の痛みの原因となっている、このインナーユニットに対してアプローチを行っていきます。インナーユニットが安定する事で、①・②の原因に対しても良い影響が及び、結果として症状の改善につながるというメカニズムが考えられています。
当院へ通院中のママさんから『妊娠・出産するとみんな腰が痛くなるの?』と聞かれる事があります。個人的な意見は別として、腰痛の研究データとして
- 1位.26.9%:妊娠前から1ヶ月検診の期間に痛みがあった
- 2位.15.0%:妊娠期から1ヶ月検診の期間に痛みがあった
- 3位.10.7%:妊娠期のみに痛みがあった
- 4位.8.3%:腰痛がなかった
と報告が出ています(参考資料より)
世間では『産後の腰痛はしばらくすれば良くなる』と言われているようですが、研究報告から、実際は産後1ヶ月経っても半分以上の女性が、腰痛に悩んでいるという事になります。また産前・産後を通して“腰痛がない”という女性は、全体の8.3%しかいません。つまり、
産前・産後は90%以上のママに腰痛がある!
ということです。
これはもう、ほとんどの女性が妊娠・出産の間に腰痛を経験しているという事であり、当院で産後の骨盤整体を受けている女性も多くの方が腰痛を経験していました。
また別の研究でも、日本国内での妊娠に伴う腰・背中の痛みの発生率は50%前後であり、さらに産褥期(出産後6~8週間まで)は45%の女性で腰痛が残っていると報告されています。さらに出産後3年を経っても、17%の方が腰の痛みが残った状態であるというデータも出ています。つまり、「産後の女性の“5人に1人”は、3年後も腰痛が残っている」という事です。今までお伝えした事から言えることは、
『産前・産後の腰痛のケアは贅沢ではない』
という事です!
産後の腰痛の一般的な治療
産後腰痛の対処法として一般的に行われているものでは
- 安静
- 腹帯やコルセット
- 骨盤ベルト
- 運動療法(腰痛体操・腹筋強化)
- 温熱療法(入浴・ホットパック)
などがあります(参考文献より)
研究報告では腰痛体操や腹帯が多く利用されていましたが、整形外科などの医療機関やリハビリテーションの利用は極端に少ないとされています。つまり
『妊娠・出産で体がダメージを受けているのに適切なケアをしていない』
という事です。このことが多くの妊婦・産後のママさんをツライ状況に置いている一因であると考えています。
当院の産後の腰痛治療
産後の腰痛に、骨盤矯正しません
当院の産後腰痛に対しての施術は、骨盤矯正ではありません。
先ほどからお伝えしているとおり、
『インナーユニットにアプローチして体幹を安定させ、症状を改善に導く』
という方法で行います。分かりやすく表現すると
『体幹(体)を安定させて、痛みをとる』
という事です。歪んだ骨盤を戻す。歪んだ骨盤を戻さないと腰痛は無くならない。という考えで施術は行っておりません。
インナーユニットを含めた体幹・骨盤周囲筋、その関節の機能不全の改善。が大切であると考えております。
体幹を安定させるとは
産後ケアをしていないと姿勢が悪くなりがちです。
それは、体幹が安定していないから。
その結果として上手に体を使う事ができず、腰痛などの様々な症状が出ると言われています。
また骨盤底筋(ペリネ)をはじめとした“インナーユニット”がきちんと働いていない状態でのトレーニング・エクササイズは痛みが出る可能性があり、効率も悪いです。産後に特化した施術だからこそ、まずはきちんと産後ケアとして体幹をしっかりと使えるように戻す(インナーユニットを含めた体幹・骨盤周囲筋、その関節の機能不全の改善)
どんな腰痛でも治せるか
インナーユニットの機能不全にアプローチする事で、腰痛の改善は期待できます。
ですが、それだけで全ての痛みが取れないケースももちろんあります。
インナーユニットでのアプローチ後も痛みが多少残るようであれば、体の状態をもう一度詳しく検査し、別の形でアプローチを追加する。そうやって痛みの腰痛の原因に少しずつ近づいていく。という施術プログラムがベースとなります。
これをすれば絶対に治る!確実に腰痛が全て取れる!という施術は存在しないと思っています(もしあれば、日本中の腰痛の患者さんで大行列が出来ています)
産後の女性それぞれの状態に応じて施術プログラムを組み、その方に合った産後ケアを行っていく。それが当院の産後の腰痛の施術プログラムです。
また、妊婦ママさんに対しても、妊娠期の状態に応じて施術を変えながら対応をしていきます。(妊娠期の施術はマタニティ整体となります) 施術はかなりソフトなので妊娠後期の妊婦さんでも安心して行う事ができます(詳細はLINEにてお問合せ下さい)
産後の骨盤整体 患者様の声
産後悩まされていた腰痛が解消されました‼
最後の出産から3年7か月たっていましたが、本当に楽になって驚いています。
先生スゴイ(*‘∀‘)
30代 女性
産後から悩まされていた身体の不調が、施術の度に改善されていきました。時々、腰痛も起こりますが、一緒に原因を考えて下さり、生活のアドバイスをもらって酷くなる前に対処できています。本当に身体が変わります‼
産後4か月 30代 女性
産後、毎日の育児、抱っこ等で腰の痛みや肩こりなど悩んでいたところ、こちらに通院し始めました。施術の回数を重ねるごとに、体調の不調が改善し力も入りやすくなり、驚きました‼
施術中に子供を見ていただけるのも、大変助かりましたm(_ _)m
産後7ヶ月 20代 女性
※当院の整体を実際に受けた個人の感想になります。施術の効果を確証しているものではありませんが、ほとんどの方がその場で身体の変化を感じています。参考としてご覧ください
ご予約前に、こちらもご参考ください
1人で悩んで苦しんでいる時間はとても辛く、もったいないです。育児・マタニティライフを楽しむ為にも、腰の痛み、辛さでお悩みの方は一度ご相談下さい。LINE登録をすると、スムーズにお問合せできます。
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ご予約の際は、こんな感じでお話される方が多いです
初めてなんですが、ホームページで『産後の骨盤整体・マタニティ整体』を見てお願いしたいと思って電話 (LINE) しました
その際、
① 誰と来ますか (1人 or 赤ちゃんと一緒)
※ベビーベッドの対応がありますので、月齢・つかまり立ちが出来るか?なども教えてください。
② 痛みや不安などの今の症状
を簡単に教えて頂けると、スムーズに予約をお取りできます
①QRコードを読み取る事で友達追加ができます
②当院から返信のLINEが送信されます
③予約の際には氏名(フルネーム)と日時を送信してください
【参考文献・資料】
1)産褥早期における「産後の疲労感」尺度の開発と信頼性・妥当性の検討東京大学看護学部
山﨑圭子 髙木廣文 帝京科学大学医療科学部 齋藤益子
2)産後の蓄積疲労予防のための看護介入に関するシステマティックレビュー -日本の高年初産婦への適用に向けて-
森恵美 土屋雅子 岩田裕子 坂上明子 前原邦江 青木恭子 小澤治美 森田亜希子 前川智子 望月良美